小川町　Ｏ様邸　新築工事

小川町の川風の家と評されるほどに、近くに川が流れる自然豊かな場所に建った２階建ての住宅です。大屋根の外観がその景観に溶け込んでいます。外壁に杉の木が使われことにより、より一層、自然に馴染みました。

のどかな場所に建つ、この家の窓からの借景も素晴らしいものです。大らかな大屋根の形状が、室内にも生かされた家となっています。

玄関を入ると開放的な土間につづき、リビングとダイニングが広がります。まず目に飛び込んでくるのは地元で育った３本の太鼓梁です。丸太柱にかかる梁や鴨居の納まりも見事です。

大きな吹き抜けがあるにも関わらず、高い断熱性能により、薪ストーブに火を入れれば、じんわりと身体に沁みる温かさを感じることができます。薪ストーブ脇にあるカウンターには１枚もののケヤキの板が使われています。木目がなんとも美しいです。和室の大きな障子からは柔らかな光が室内に入ってきます。静かな落ち着いた空間となりました。

浴室の天井・壁は桧の板となっています。桧の香りを感じながら、ゆっくりとお風呂を楽しむことができます。

２階に上がると、腰壁の笠木にはアイアンの手摺りが取り付けられています。見た目もかっこよく、使い勝手も抜群です。　　子供部屋には娘さんのご要望によりトップライトが取り付けられました。広くはありませんが解放感のある部屋となりました。室内側にも開口部があり、ダイニングキッチンを望むことができます。親子のコミュニケーションの場となることと思います。

室内の漆喰壁はお施主様が自ら施工されました。木や漆喰、紙、そして鉄、そんな自然な素材でつくられた心地よい健康的な空間となりました。

概要

施工時期：2023年12月
所在地：埼玉県小川町
構造：木造2階建て
延べ床面積：
設計：アーキ,クラフト

仕様

床仕上：杉（節あり）
壁仕上：漆喰（お施主様施工）、和紙
建具：木製建具（杢正、サークルトレード）
玄関土間仕上：モルタル仕上げ
暖房設備：薪ストーブ
吹き抜け：あり
太鼓梁：あり