小川町 Y様邸 新築工事

畑を前に佇む平屋の家です。

できる限り、自然の力を借りて、快適な生活がしたいというのが、お施主様のご意向でした。太陽エネルギーを使って発電し、余剰分は蓄電池にためて活用する。冷暖房は床下エアコンを設置しており、太陽光発電で得られた電力が使われます。

また、この家はGX志向型住宅として建てられました。断熱性能等級6、気密性能(C値)は0.29㎠/㎡となっています。   設計は、アーキクラフトの福田さんによるものです。

性能もさることながら、作り方や素材にもこだわっています。構造材も仕上げ材も、埼玉県内で育った木材を使いました。構造材は木の特性が活かされる低温乾燥材を使い、職人の手仕事で墨付け・刻みを行う、伝統的な工法で建てられました。

外壁はスギの板張りです。塗料はウッドロングエコという天然由来のものです。木の風合いを生かした、長閑な環境に馴染む外観となっています。

一歩、玄関を入ると、横に広がる土間があり、奥は大容量の収納スペースとなっています。また、土間の収納スペースからキッチンに出入りすることもでき、回遊式の動線で、使い勝手もとても良いです。

建物の中央部分にLDKが配置されており、広々とした空間が広がります。LDKの両サイドに洋間と和室があり、寝室や客間として使われます。

和室(8畳)の開口部には大判の障子が配置され、建物コーナーを中心に引き分けられるかたちとなっており、大胆で大らかな印象を与えてくれます。洋室(6畳)には、2間幅の収納スペースが設けられ、中には布団や洋服等、収納することができ便利です。

多くの障子が使われているのも、この家の特徴のひとつです。この障子に使われている和紙も、ときがわ町にある「手漉き和紙たにの」で楮から手作りされた和紙となっています。和紙を通して、柔らかな光が室内に差し込みます。

有機の町でもある小川町で農業をしながら、地産地消、環境負荷を最低限に、無理なく快適に生活することができる、そんな家が完成しました。

概要

施工時期:2025年10月
所在地:埼玉県小川町
構造:木造平屋建て
延べ床面積:85.91㎡
設計:アーキ,クラフト

仕様

床仕上:杉(上小)
壁仕上:漆喰、杉(上小)
建具:木製建具(杢正、サークルトレード)
土間仕上:モルタル洗い出し仕上げ
暖房設備:床下エアコン

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次