小川町 K様邸 リノベーション(増築)Part.4

将来、お父様と同居できるようにと増築されました。トイレと洗面スペース、収納を合わせ、6坪ほどの増築工事です。

お部屋は10畳ほどの広さですが、既存の建物で使われていた4枚の木製ガラス戸をお部屋の南面に配置したことで、庭の景色を取り込むことができ、広がりを感じる空間となりました。また、庇を出したことで季節ごとに日光の入り方が変わります。夏は強い光を庇が遮り、春秋には奥のほうまで日光が入ってきてくれます。掃き出し窓の外にはウッドデッキ+階段を設けたので、直接、お庭に出ることができます。

増築部分の屋根の勾配は既存の建物に合わせました。2寸勾配の緩やかな屋根が掛けられています。お部屋の天井は屋根の下地材にもなっている化粧野地板の表しとなっています。床も天井も杉の木で仕上げられています。緩やかな屋根勾配や表情豊かな節のある杉の板により、大らかな雰囲気となりました。

既存部分からお部屋への出入りには、この家で使われていた引き違いの障子を利用し、収納の建具には奥様が見つけて購入された引き違いの建具を使いました。2枚の引き違いの建具を一枚はお部屋内の収納の引き戸として、もう一枚は広縁の収納に開き戸として使いました。使い込まれた建具は新旧の建物を上手く繋いでくれます。和紙でできたペンダントもよいアクセントとなりました。

新設された洗面スペースは、お部屋を出てすぐ脇にあります。その隣には車いすも対応可能な広めのトイレがあります。   既存の建物と新築部分のジョイント部分は、既存の広縁を半間ほど広くしたため、ちょっとした多目的スペースとなりました。広縁には照明がなかったのでダウンライトを新たに2カ所設置し、より使いやすいスペースとなりました。

外観も、既存の建物と同じ仕上としたことで、違和感なく繋ぐことができました。

概要

施工時期:2024年3月
所在地:埼玉県小川町
構造:木造平屋建て
増築部分床面積:
設計:SUHARU建匠

仕様

床仕上:杉板(特一等材)
壁仕上:漆喰

天井:杉板(特一等材)
建具:既存建具再利用

会社情報

株式会社SUHARU建匠
〒350-0807埼玉県川越市吉田180
TEL:049-277-5244
FAX:049-277-5245
E-mail:smail@suharu-kenshou.co.jp

弊社は川越市を拠点に営業している建設会社です。木造住宅の新築工事、リフォーム、古民家リノベーション、店舗工事からオーダー家具製作、水廻りのお困りごとや火災報知機の取り換えなど生活に関わる些細な注文も承っております。

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